もらった小さなポット苗のラベンダー。
元からうちにあるラベンダーは、まだやっとつぼみらしきものが出来かけたところだ。花のタイプも違う。
久しぶりに会った友人とのおしゃべりは楽しかった。いったい何のどの辺が愚痴だったんだろう。やっぱり「愚痴」は口実だったのかもしれない。
自分がかつて経験したことのある悩みや状況にある人には、つい「大丈夫ですよ」と言ってあげたくなる。条件的にこうこうこうならば私と同じだから、時間がかかたっとしても、あなたならきっと大丈夫ですよ、だって、私も大丈夫でしたから……と。
だけど、こちらのことを詳しく説明できない場合もしたくない場合もあるわけで、そうすると「大丈夫」という、捉え方によっては無責任な励まし言葉だけが、ひとり歩きしてしまう。相手にしてみれば「簡単にそう言われたって…」かもしれない。
また、こちらの経験を詳しく話せたとしても、「同じように見えても全く同じじゃないんだから、大丈夫とは言い切れないじゃないか」ということもあるだろう。
……なんて、後から少し不安になる。
それでも、ああ、その不安よく分かるなぁというときに、「大丈夫ですよ」と言ってあげたいわたしの欲求は止まらない。そう言いながら、自分がそこを越えてきたことの喜びを、もう一度噛み締めているんだと思う。
「やまない雨はない」とか「時間が解決する」とは言いたくない。そういうことじゃないんだな、うまく言えないけれど。